あっとこうか

きょうの光華(12/26)2019年12月26日 中学校 高等学校

令和元年12月21日|終業式式辞

令和元年2学期の終業式を迎えました。
2学期は、生徒の皆さんの挑戦する姿が大変印象的でした。
体育祭での見事なチームワークに始まり、文化祭での舞台発表、模擬店、活動披露、どれもこれも、みなさんの笑顔が、来校者の方々の印象に残っているようでした。
10月になり、新生徒会が発足しました。挨拶運動も変わりました。新執行部から発信されることも多くなりました。これからの一年中学高校の生徒会を中心に頑張ってくれることと思います。
10月末の伝統文化学習発表会、今年の出来栄えはことさらに素晴らしいものでした。舞台で発表する姿勢、それを見つめる下級生の姿勢。大変素晴らしかったです。
中学3年生は、オーストラリアへの修学旅行でした。帰国してから、内部進学の面接を実施しました。誰一人、あれ?と思う生徒はいませんでした。礼儀正しく、そして、高校に進学して何をやりたいか、どんな風になりたいか、あこがれの先輩はいるかという質問に、必ず、理由を添えて、自分の言葉で話すことができていました。
そして、先日帰ってきた、高校2年生の北海道とカナダの研修旅行。私は、カナダに同行しましたが、その間の2年生の様子に感心しました。言葉がうまく通じない、文化が違う、価値観も違う家庭に二人一緒とはいえ、家族の一員として5日間過ごす体験です。お客様ではありません。思っていることがあれば、言わなければ伝わらないという文化です。察するとか、言わずもがななどは通じない社会です。戸惑いもあったと思いますが、2年生は誰一人、音を上げることなく、勿論病気も事故もなくこの体験を全うすることができました。北海道も53名という人数ではありましたが、ワンチームとして、皆で声を掛け合い、補い合い、とわの森三愛高校ともしっかりとした交流ができたと報告を受けました。研修旅行の際にお世話になった様々な方面の方々から、「京都光華の生徒さんは素晴らしい」とお褒め頂いたと、カナダ・北海道の引率の先生方から報告を受けています。これも、素晴らしい成果だと思います。 

私がこの2学期を振り返った時、「ミスコミュニケーション」「コミュニケーションロス」という言葉が頭をよぎります。SNSでのもめ事、人間関係のもめ事、すれ違い、誤解、思い込み。今学期もたくさんの言葉による問題が大なり小なり起きました。色々な問題が起きるたび、頭をよぎった言葉です。コミュニケーションがうまくいっていない。誤解されたら、そこで人間関係を切ればいい、あるいは一人我慢すればと考える方もいるようですが、それでは何も解決になりません。
コミュニケーションの基本は何なんだろうと考えた時、それはコミュニケーションは言葉だけではないということでした。表情であり、身振り手振り、場面、状況それらを総合してこそコミュニケーションは成り立つのです。カナダで英語が決して得意ではない生徒が見も知らぬ人とコミュニケーションをとり、笑いあい抱き合う。それはその人が目の前にいるからこそ可能なのです。SNSやTwitterで顔も見ず、状況もわからないところで、短文や単語、絵文字だけでのやり取りで相手を本当に理解することは毛頭できません。顔と顔を合わせ、きちんと相手の方を向き、相手の真意を聞き取ろうとしてみてください。人の言葉をスルーしたり、決めつけたりというような姿勢では、真意は伝わりません。
相手の言葉に耳を傾け、そのことについて直接自分の言葉で考えを伝える、その繰り返しが、人間理解となり、コミュニケーションの成立になり、はては、人間関係を、人生を豊かにします。今、高校には、オーストラリアからケイラが日本の高校を知るために来ています。こうやって異国の学校に直接飛び込む彼女のチャレンジ精神に、脱帽します。残り少ない光華での日々ですが、できるだけ多くの生徒が彼女と直接コミュニケーションをとってくれるようにと思います。 

さて、三年生、いよいよ受験本番です。2学期にはすでに内部推薦をはじめとする受験の数々が実施されました。内部試験の面接に行くときに食堂に集まった3年生の凛々しい姿に大人になったその顔に思わず胸が熱くなりました。
でも、いやいやこれからが本番という人がいます。
先日、東本願寺に伺った時に、このような言葉に出会いました。
「安心してへこめ。人はジャンプするときは、大きく沈みこまなければならない」と。
これも足りない、これもわからない、受験が迫ると解けない問題に人はへこみます。推薦試験に失敗していたりすると一層おおきくへこみ、不安が増長します。
不安や失敗というのを女の子は特に嫌がりますが、実は、これこそが、人生で大きく飛躍する力を与えてくれるものなのです。これからの人生確実なことなんて何一つありません。不安だらけの人生で、女はここぞという時に勝負しなければなりません。姿勢を低くして「えいや!」と飛びあがる勇気、失敗しても「命を取られるわけではない」と、開き直れるチャレンジ精神を持って、受験会場に向かってほしいと思います。頑張ってください。 

それでは、皆さん
良いお正月をお迎えください。

 

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