KSP研究事例

進行中の研究事例

新規親水性樹脂培地Sophiterra®を用いた根菜類の生育比較研究の栽培方法の確立 ―音楽が野菜の成長に与える影響の調査―

『おいしい野菜を食べたい。』という思いから、どうしたら野菜がおいしくなるのかと考えるようになりました。そこで注目をしたものが身近にある音楽でした。先行研究において、音楽が野菜の伸長成長に対する成長速度の増加、糖度の増加などの効果が報告されています。しかし、その有益な効果に対する科学的根拠は未だ不十分です。そこで、本研究では現在、その科学的メカニズムの解明をするため、株式会社クラレ様より提供していただいた親水性樹脂培地Sophiterra®を用いた独自の栽培方法で、よりおいしい野菜作りをめざしています。

平成30年度研究助成金採択(一般財団法人生産開発科学研究所)
資材提供:Sophiterra®(株式会社クラレ)

GyorogeigerⅡを利用した自然放射線のデータマッピング

本研究は全国の中高生や研究者の有志で構成される「TEAM ゆりかもめ」の放射線マッピング企画へ参加し、放射線に関する正しい知識と科学的リテラシーを身につけることを目的としています。
放射線測定器「GyorogeigerⅡ」をスマートフォンと連動させ、位置情報と自然界の放射線量を同時に記録。結果を地図サイトで表示し、周辺と比較して放射線量が高いところはその要因を調査するなどして各地点の共通点を見つけ、自然放射線の傾向をわかりやすくまとめた資料を作成します。実は身近な存在である自然放射線の測定データを可視化することで、自然環境との関わりを通じて放射線に関する諸問題への理解を深めます。

過去の研究事例

廃油セッケンの品質と作業効率改善

廃油を再利用してセッケンを合成することができますが、実際に作ってみると油独特の臭いが強く、またアルカリ性が強いため実用性の低いものでした。そこで、学校生活で実際に使用できる廃油セッケンを作り上げることを目標とし、材料の配合比などの比較検討を行いました。濃度や体積、合成時間の影響範囲が大まかに判明し、今後は適正値の決定を目指して研究に取り組みます。本研究がエコ活動の一環として定着すれば地域の協力を得て廃油を回収し、それらをセッケンとしてお返しする、などの方法でエコ活動の循環が生まれることも期待できます。

青カビの育成とペニシリンの抽出


青カビを育成している恒温槽

<きっかけ>
あのドラマのように簡単な器具だけでペニシリンを取り出せないだろうか?

<研究概要>
(1)ペニシリウム(青カビとも呼ばれ、ペニシリンを産生する)を育成する環境を確立する。
(2)ペニシリンを高校実験室レベルの器具を用いて抽出し、さらに収率向上を図る。


青カビを育成している恒温槽

放射線と私たちの環境【Teamユリカモメプロジェクトに参加】


放射線疫学講座にて教室内での一時間あたりの線量を測定したときの様子

<きっかけ>
放射線リテラシーを身につけて、“正しく”放射線を怖がりたい!

<研究概要>
(1)ギョロガイガーを用いた自然放射線の測定とマッピング
(2)アンケート調査による放射線に対する意識調査
※Teamユリカモメプロジェクト https://sites.google.com/view/yurikamome/home


放射線疫学講座にて教室内での一時間あたりの線量を測定したときの様子

Sophiterraを活用した植物成長の影響へのモニタリング


培土にて育成したハツカダイコンの比較

<きっかけ>
音楽を聴かせると野菜の成長に良い影響を与えるというのは科学的に正しいのか?

<研究概要>
(1)同一環境下で単音を聴かせる野菜と聴かせない野菜を育成し、様々なパラメータの測定を行い比較する。
(2)土とSophiterraの異なる培地で野菜を育成し、様々なパラメータの測定を行い比較する。
※Sophiterra:クラレが開発している樹脂製の培地のこと。消毒すれば再利用が可能。


培土にて育成したハツカダイコンの比較

廃油セッケンの向上


エタノールの混合比を変えて作製した廃油セッケン

<きっかけ>
通常のセッケンに負けず劣らずの廃油セッケンを作りたいが、合成時間の短縮など、もっと効率よくできるのでは?

<研究概要>
材料の濃度や溶媒の体積比、かき混ぜる数などを細かく振り、多数のセッケンをつくりよりよいものを選別する。


エタノールの混合比を変えて作製した廃油セッケン

水素社会とエネルギー


比較対象に用いる水素(電気分解による)の回収

<きっかけ>
水素社会が推進されつつあるが、なぜ浸透しないのだろうか?

<研究概要>
様々な水素生成過程における実験室レベルの、実質の収率・エネルギー効率を求め、水素社会を推進する際の参考データとなるよう分析をすすめる。


比較対象に用いる水素(電気分解による)の回収
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